『褒めて育てる』『叱って育てる』どっちがいい?
イライラ子育てから“ごきげん子育て”へ
「わが子」育てコーディネーターの的場真由美です。
子育ての相談を受けていると、
「叱らずに褒めて育てたいのですが、うまくいきません」というママさんがよくいらっしゃいます。
今回は、子育ての永遠のテーマ(?)
『褒めて育てる』『叱って育てる』どっちがいいの?
というお話をします。
「褒めて育てたいけどうまくいかない」というママさんが相談にいらっしゃったとき、
私はよく「なぜ、褒めて育てたいの?」と聞きます。
たいていのママさんは、
「褒めて育てると自己肯定感が上がるって聞きました」と答えます。
さて、褒めて育てると自己肯定感が上がるのでしょうか?
逆に、叱ると自己肯定感は下がるのでしょうか?
人は褒められるととてもいい気分になります。
この気持ちは【快】と表現され、褒められると気持ちが【快】になります。
叱られたり、怒られるとイヤな気持ちになります。
これは【不快】です。
褒められると気持ちが【快】になり、叱られると【不快】になる。
これは、大人も子供も同じです。
【快】の感情はとても心地いいものです。
何度も心地よさを味わいたくなるので、褒められた行動を繰り返そうとします。
しかし、【不快】の感情が心にあることは、人にとってとても苦痛です。
苦痛を長く感じないように、叱られたことを『思い出したくない!』と情報をシャットアウトすることがあります。
「不快だった」という気持ちは残るものの、
なぜ【不快】に感じたのか、どの行動が【不快】につながったのか、
(つまり、なぜ叱られたのか、どの行動が叱られる原因だったのか)
を忘れてしまうのです。
子供が【叱られる】→【不快】→【シャットアウト】というループに入ると大変です。
なぜ叱られたのかをシャットアウトしているため、何度も同じことを繰り返し、何度も同じことで叱られてしまいます。
では、「叱らずに褒める」としてしまえばいいのでしょうか?
でも、きっと「叱らない」ということは無理でしょう。
「叱らなくてはいけない」という場面は絶対にあります。
大人はこれまでの経験などから、【不快】の原因を取り除く方法を知っています。
例えば、【不快】の原因である叱られたこと、怒られたことを克服しようと努力しようとするでしょう。
また、どうして叱られたのか、怒られたのか、その理由を相手の立場で考えたりもするでしょう。
そして、克服できたり、理由に納得できたりすると、【不快】だった気持ちが今度は【快】へと変わります。
子供も同じです。
「叱られた」という【不快】な気持ちを、
子供自身が「叱られた理由がはっきりわかる」「自分でも納得できる」という【快】の気持ちに変えてやることが必要なのです。
【不快】が【快】に変われば、自己肯定感が下がることはありません。
つまり、褒めて育てても、叱って育てても、子供が納得していれば自己肯定感は下がりません。
(逆に言うと、褒めていても子供が納得していなければ逆効果ということです)
そして、褒められることや叱られることが多いということは、それだけ子供がいろいろな経験をしているということ。
そのいろいろな経験が、わが子がこれから出ていく社会で役に立つのです。
「褒めたほうがいいのか?」「叱ったほうがいいのか?」
この二者択一で考えるのではなく、褒めても叱っても【不快】という気持ちを残さないような子育てを考えていくほうがいいと言えるでしょう。
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