「言うことを聞かない!」子育てを楽にする方法③ 3~5才の心の発達(つづき)
イライラ子育てから“ごきげん子育て”へ!
「わが子」育てコーディネーターの的場真由美です。
突然ですが、
「子供が言うことを聞かない!」と困っていませんか?
「言うことを聞かない!」子育てを楽にする方法①
では、
子供に時間を決めさせてみると??
詳しくはコチラから。
「言うことを聞かない!」子育てを楽にする方法②
では、
3才と4才の心の発達を踏まえた声のかけ方
詳しくはコチラから。
というお話をしました。
さて、今回は、5才の心の発達についてお話します。
まずは前回の復習です。
3才は、まだまだ「自分中心」の世界。
「イヤイヤ期が終わりそう!」と思っても、まだ気が抜けません。
4才は、「自分中心」の世界から「他者比較」の世界へ。
自分と周りの子を比較して「できる」「できない」を確認する時期。
子どもにとってはかなりストレスのかかる時期です。
重要ポイント☆
「ルールは理解できるけど、ルールを守るかどうかは別問題」
詳しくはコチラから。
では、いよいよ5才です。
- 5才の心の発達
5才ぐらいになると「他者の気持ち」を想像できるようになります。
「自分はこれがしたいけど、○○くんは好きじゃないらしい」と考え始める時期です。
そのため、自分の気持ちを優先するのではなく、我慢したり、譲ったりということが自然とできるようになります。
また、周囲の動きがよくわかるようになってくるので、
「まだ遊びたいけど、今は片付けの時間だ」
と、生活のリズムを守ろうとする、見通しを立てた行動をする、といったことが見られるようになります。
4才の重要ポイントとして、
「ルールは理解できるけど、ルールを守るかどうかは別問題」
とお伝えしましたが、
5才になってようやく、
「ルールは理解し、ルールを守ろうと努力する」
ということができるようになってきます。
ただし、「守ろうと努力する」のであって、必ず守るわけではありませんよ。
「ルールを守りたい」気持ちと、「自分のやりたいようにやりたい」という気持ちの間で揺れ動くのが、この時期の特徴です。
…。
これ、かなりのストレスですよね…。
常にこのストレスを抱えているわけですから、ちょっとしたことで感情が爆発することもよくあるわけです。
「もうすぐ小学生なのに」とか、「年長さんになるのに大丈夫?」などと心配する必要はありません。
カンシャクをよく起こしたとしても、この時期の心の成長を考えれば、当然の行動なのです。
でも、5才の身体でカンシャクを起こされると、大人でも危険を感じます。
できるだけ、カンシャクを起こしてほしくありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
「カンシャクを起こしてほしくない」という気持ちはよくわかります。
「いつカンシャクを起こすのか?」と、ドキドキしながら子どもに接してしまうこともあるかもしれません。
でも、カンシャクを起こすかどうかで考えるのではなく、
例えば、何かを我慢した、譲った、ルールを守った、といった「できたこと」に着目して「ほめる」ということを心がけましょう。
思い出してください。
5才のころは、「ルールを守りたい」気持ちと、「自分のやりたいようにやりたい」という気持ちの葛藤の中で生きています。
「自分のやりたいようにしたい」という気持ちを抑えて「ルールを守る」のです。
今まで、自分のやりたいように行動してきた子が、我慢してルールを守ろうとするのです。
もう、褒めるしかありませんよね(笑)
そして、この「ルールを守った!」「できた!」というときに褒めるからこそ、
子どもは「ルールを守った」ことを認められたと感じ、葛藤からくるストレスを発散することができるのです。
ストレスを発散すれば、カンシャクを起こすことは少なくなっていきます。
そして、この時期からはじめてほしいことがあります。
それは、「じゃぁ、どうしたらいいかな?」という声かけです。
例えば、自分が遊びたいおもちゃで他の子も遊びたいとき。
他の子から「かーしーてー」という声をかけられたとき、
親としては、
「貸してあげたら?」
「今まで遊んでいたんだし、もういいんじゃない?」
「ゆずってあげて」
と、我慢したり、譲ることを勧めがちです。
でも、一度「○○ちゃん、貸してほしいんだって、どうする?」と声をかけてほしいのです。
こうした声かけを行うことで、「自分で考える」「自分で選択する」という基礎が身につきます。
もちろん、親の望む答えが返ってくるばかりではありません。
時には望まない答えやびっくりするような突飛な答えが返ってくることもあります。
そのときも、子供の答えに共感してほしいと思います。
最初に「そっか、そうなんだ」と声に出して共感することで、
子供は「認められた」と感じ、次のステップに進むことができるのです。
たとえば、
「○○ちゃん、貸してほしいんだって、どうする?」
「いやだ、貸したくない!」
「そっか、貸したくないんだ。じゃぁ、どうしよう?一緒に遊ぶ?ちょっと待って、って自分で言ってみる?」
といった具合でしょうか。
時間がかかって、時にはイライラするかもしれません。
それでも、自分で考え、自分で選択するということは、
子供が大人になり自立を始めるためには必要なことです。
「ついつい口出ししてしまう」という方は、子供の将来を見据えた声かけなのか、一度考えてみるのもいいかもしれませんね。
5才の心の発達
- ルールを理解し、守ろうと努力する。
- そのための葛藤が、かなりのストレスになる。
≪対策≫
- 約束を守ったなら、すかさずほめる!ほめちぎる!
- 「じゃぁ、どうする?」という「自分で考え、選択する」という声かけを心がける
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